PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

エーゲ航空ゴールド会員も波乱の末に更新

 

あまり大人しくしているとブログが書けないので、ベルリンから出かけてしまいました。既定路線です。

 

不幸のメールはいつもドイツ語

「ドイツは英語が通じるので旅行には困らない」という意見は、正しいような間違っているような感じです。外国人観光客が接する人たちは、口頭の英語に問題ありません。各種サービス案内もほとんど英語版が整備されています。

 しかし Pechedenfer は滞在する度に次の2点でドイツ語を使う羽目になります。

 

(1) イレギュラー発生時の連絡。予約はオンライン、確認メールまでは英語ですが、先方の勝手な変更はドイツ語で告げられます。社会がそう出来上がっているとしか言いようがないのですが、この「微調整」は頻繁に起きます。日本の 5倍ぐらいという気がします。

 逆に言えば、日本は転ばぬ先の杖への執着が病的です。様々な条件を予め提示しておかないと落ち着かないらしく、全体の内容の把握が困難になることに考えが及びません。典型的な例が、政府による帰国時の手続き案内。あるいは東京のJR駅における電子放送。

 

(2) 個人商店。有名な店も含まれ、ふらりと行ってみるとドイツ語しか通じないなんてよく起きます。ベルリンのチョコレート屋もそうでした。Kreuzberg になんて行くからいけないのですが...。

 

本記事に関係するのは (1) 。不幸のメールです。

こういうメールは、不思議と理解できます。さっと読んで100%理解でき、「こんなにドイツ語できたっけ」と自分でも驚きますが、突然言語能力が伸びるなんてあり得ない話。

 

空港での抗原試験を出発当日の 7:00に予約したのですが、「日曜祝日の営業時間は10-18時に変更されているので、時間か場所を変えろ」という連絡です。システムが営業時間の変更に対応しておらず、予約できてしまったことが原因です。

 連絡が届いたのは、検査前日の21時を過ぎていました。焦って各所の予約が可能かどうか調べてみましたが、街中の 8:30の予約が一番早いという事実。検査結果の待ち時間が20分なので、出発は 9時になります。フライトは11:15発です。空港で10:00に検査しても同じぐらいの時間的余裕しかありません。チェックインに間に合うのか?となりました。

 

ギリシャ入国の条件

日本から入国する場合、PCR検査または即席検査(抗原検査など)の陰性証明が必要でした。これは間違いありません。

 

 

しかしよくよく読むと、これはあくまでも出発地の話であり、現在ドイツにいるのでこの条件の通りなら該当しません。ドイツは EUシェンゲン協定加盟国なので、替わりに以下の条件が適用されるはずです。

EUに承認されたワクチン接種証明は携帯しています。それがないとドイツ入国でも問題になっています。出発地での滞在時間とか、前歴についての記述が英語で調べても全く出て来ません。

 

チェックインで撥ねられたらそれでもよいかと、腹をくくって検査せずに臨みました。問題なく搭乗券が出てきました。ギリシャで追い返されても Swissport の責任。

 そもそもギリシャ入国ではパスポートの審査はありませんし、抜打ち検査を行うことは現在の感染状況では unlikely です。

 

BER 出発はピア A から

ベルリン新空港のチェックインホールは大きくありませんが、保安検査後のターミナルは余裕を持って建設されています。意外に歩きます。

 そして本日の出発ゲート近くにあるラウンジは(無料)利用できそうにありません。

ルフトハンザのラウンジは、保安検査場出口の逆側のピア B、母屋とエクステンション(ターミナル2?)の接合部あたりにあります。そこはスターアライアンスゴールド資格で入室できるはずですが、往復すると 1.5 km ほど余計に歩くことになります。

 面倒くさくなったのでラウンジ利用は止めました。今時ラウンジ利用の記録なんて書いても誰も関心を示さないでしょう。

 

そこで出発ゲート付近の一般スペースで小一時間過ごすことに。幼い息子に童話を聞かせる母親の朗読を耳にしながら、大人しく待っていました。(もっともこの母親からは、「トイレに行くから荷物を見張っていてくれ」のリクエストを受けていました。その後の朗読です。)

 ドイツにおける朗読の伝統は本当に変わりません。自分も昔はグリムの朗読をよくやらされたと遠い目をしていたはずです。読み聞かせてやった子供たちは、今では立派にドイツ語をしゃべりますが、自分はあの頃から上達していません。

 

後は端折りますが、エーゲ航空 4搭乗を成し遂げました。

久しぶりのギリシャは感慨深いものでした。

 

ゴールド会員の更新には、5月31日まで 9,000 miles という低い基準が適用されます。そのため、あれよあれよという間に更新を成し遂げました。

エーゲ航空からの 4月30日のメールの通り、出発の時点で今年11月24日まで資格延長されていました。

エーゲ航空のゴールド会員資格が再び 6か月延長 - バス代わりの飛行機

この状態で規定のマイルが積算されたので、さらに1年間の延長が加わります。4月29日までは今年5月24日が期限だった会員資格は、数日の間に18カ月延びました。

 一月前に更新してたら、会員資格は来年5月24日まで延長されており、特別措置なしだったはずです。また一月後だったら通常基準の 12,000 miles が適応されており、今の搭乗実績では更新に足りません。かなり幸運でした。

 

会員資格延長は1年分と実はケチ

COVID の影響で、他社が軒並み2年間会員資格を延長しているのに対して、エーゲ航空は半年+半年で合計 1年間。Pechedenfer は、2020年11月24日の期限については、普通に更新したため、延長措置の対象から外された可能性があります。この時に延長があった会員もいらっしゃったようで、こうした方は半年x3というパターンになったことでしょう。

 こうした特別措置を逃したかどうかは大して気になりません。綱渡りをしている感覚が楽しかったというのが感想です。

 

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