PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

AF162:CDG-HND ビジネスクラス (その 1)

 

パリ CDG - 東京 HND 路線を毎日 2便運航するエールフランス西行は夜出発早朝到着の AF293 と朝出発夕方到着の AF163。東行は朝出発早朝到着の AF162 か、夜出発夕方到着の AF274。

 東京-パリ間移動なら、西行も東行も朝出発、東京-欧州他都市間移動なら、西行も東行も夜出発が便利でしょう。

 

今回は東行でパリ朝出発なので、ベルリン現地発が午前 3時台と無理が生じたわけです。

 

さて AF1135 便からの乗継でした。フライングブルー会員にはおなじみの 2F-2E ターミナル間通路を歩いて移動。中を歩く分には何も感じませんが、外から見るといかにも「通路を追加しました」という感じで鎮座する不自然なチューブです。出国審査だけで保安検査は無し。楽な乗り継ぎです。

 

スケジュールでは、前便 2F 到着の 35分後に 2E の K サテライトで搭乗開始。移動には 10分以上かかります。こうなるとラウンジに寄るのは面倒。免税店で有利な価格のワインを探して、ゲートへ。

 

パリ五輪開幕まで 4か月を切った時期。途中にはオリンピックグッズを扱う店が 2店ありましたが、冷やかす時間はありません。

 

搭乗は zone 1 と zone 2 が一緒で、ゲートに着いた時には列が形成されていました。Flying Blue はプラチナ~シルバー会員が zone 2 ですから、対象はそれなりの人数になります。一方、欧州内フライトでは zone 1 と zone 2 を分けます。客を捌く方にしてみれば、分割は均等に近い方が高効率なはずで、欧州で会員資格がある人は日本や米国ほど多くありません。深読みすると、欧州便ではビジネスクラスの特権感を演出、日本便では客捌き優先ということになります。

 

ところでキャビンクラスではなく、会員資格で優先搭乗の列に並んでいることが分かる人って時々いますね。もちろん揶揄する気はありませんが、あの特有のオーラは何なのでしょうか。

 

ゲートから見た機材は B777-300 でテンションがダダ下がりでしたが、搭乗すると小さな驚き。新キャビンでした。

 

ビジネスクラスはドア付きなので、新旧の違いは一目瞭然。

 

座席は 1L でした。足回りが広大。最前列には前のシートがなく、それが占めるべき前方左側がそのまま足置きの空間と連続しています。

個人用画面が小さく感じられます。

 逆ヘリンボーン式のビジネスクラスのキャビンでは、最前列の前方部分は収納か機材収納に使われて、後方座席と変わらない空間になっていることが多いのです。この機材ではそれがありません。予約で押さえるべきは最前列です。

 

足置きの部分もその下の部分も物置・物入には使うなとあります。どのような利用を想定しているのでしょうか。

 

ヘッドホン収納兼物入のキャビネットは、逆ヘリンボーン一代目シートより幅広になっりました。物入としては大した大きさはありません。デザインは良くなりました。

 

窓二つも最前列ならでは。

 

本日は consigne de securité (安全のしおり) が入っていません。これは整備不良に該当する問題。

 

隔月刊の機内誌 Envols は、ゲート付近やラウンジで手に入ります。毎号、男優と女優をペアにしてインタビュー+数ショットで記事を構成しますが、4-5月号は Fanny Ardant と Nicolas Duvauchelle が登場。

この定例記事では女優が年上であることが多く、これは時代の鏡。ただし本号では 75歳+44歳のペアと芸能界の高齢化を象徴する取材になっています。

 

ウエルカムドリンクは Champagne。

 

外では給油を延々と行っており、出発時刻が 5分ほど遅れます。

事情を説明してお願いする感じの機内アナウンスでしたが、新しい機材なので退屈はしません。

 

長くなるのでつづく。