PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

2019年8月12日。出国中止スタンプ。

人生二度目の出国中止スタンプ

いやはや、数週間前から香港が大変なことになっていることは知っていましたがね。よもやビンゴを頂くとは、思いもよりませんでした。

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原因はこれですね、これ。香港国際航空 (HKIA) 当局による空港の閉鎖。

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世界史に翻弄されたと言うと大げさ過ぎますが、海外旅行ではいろいろなことに巻き込まれるものです。

 

ツイッターで知り得た現地で起きたこと

現地時間で16:00頃だったようです。HKIA 当局は今後の離陸および着陸を(明日まで)停止すると発表。世界中の空港で HKIA へ出発準備中の飛行機が足止めを喰らいました。その時点で HKIA でチェックイン後のフライトの離陸と現在 HKIA へ向って飛行中のフライトの着陸は受け付けるとのことでしたが、近隣の空港に着陸したフライトや、出発空港に戻ったフライトもある模様です。

 HKIA では、旅客は直ちに空港を離れるよう勧告がなされました。デモ参加者へも当然同じ勧告がなされています。しかし空港からの移動手段が圧倒的に容量不足で、徒歩で空港から立ち去ることになった旅客が多かったようです。

 

別の報道によると、空路わざわざ HKIA にやってきて、空港デモに参加する者は数千という数になっているようです。

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弾圧かどうかという点は別にして、空港当局はこの辺でアクションをとらないと、集団にありがちな暴発が起き、広範な施設の破壊、大量の死傷者という帰結につながりかねません。これは主義党派に係わらず回避しなくてはなりません。

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幸いデモ隊も北京も今のところ理知的に動いているようで、暴発を防ぐのには効果があった模様。

 

日本の空港で体験したこと

出発予定時刻を少し過ぎての搭乗完了。しかしそんな遅れは問題にならないほど、延々と停機していました。ドアクローズの後、香港からの出発指示待ちです。いつまたっても、動く気配はなし。日系ではないので、乗務員を捕まえて文句を言う客は全く見かけません。これはこの航空会社の良いところ。

 一方、操縦席は明らかにいつもと違う雰囲気。扉がずっと開けっ放しです。

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結局 HKIA 閉鎖の連絡を正式に受けた機長が、全員降機の指示。後は自分で宿泊でも何でも勝手に手配せよという客室責任者からのアナウンスがあります。再度ボーディングブリッジが接続され、全員降機。到着の動線で動くことになります。冒頭のスタンプを入国カウンターで頂き、街に出ることに。

 

夜もすがら考えてみたのですが、もしこの日が午前の出発で香港に着いていたら最悪でした。すんでのところで騒乱の現場に降り立つことが避けられたのです。フライトキャンセルは不運ではなく、むしろ幸運だと考えることにしました。

 

結末

24時間も経たず、HKIA は業務を再開。翌13日、Pechedenfer の機材も昨日とほぼ同じ状態にて出発。かなりイレギュラーな時間です。たぶん HKIA 発着のあらゆるフライトのスケジュールが無茶苦茶になっているはずです。

 

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とりあえず無事に香港到着。この先どうなることやら。

 

詳しくは...

この記事は起きたことを書いただけですが、後日詳細を追加しました。非常事態に行ったことの記録は、将来のリスク管理に役立つだろうと思った次第です。人のためというよりは、自分のためにですが。

日本発~香港着

CX581:CTS-HKG 出発遅延18時間(その1) - バス代わりの飛行機

CX581:CTS-HKG 出発遅延18時間(その2) - バス代わりの飛行機

混乱している香港での乗継ぎから目的地到着

CX659:HKG-SIN ビジネス(その1) - バス代わりの飛行機

CX659:HKG-SIN ビジネス(その2) - バス代わりの飛行機