PECHEDENFERのブログ

Le rayon d'action illimité. D'une véritable ruche bourdonnante.

BA のイノベーション

 

BA の 3月 5日プレスリリースから。BA は 70億 GBP の投資の一環として 600項目にも及ぶ新規構想を明らかにし、あらゆる面で変わります。ウェブサイトとアプリの改革、機内メッセージングサービス、短距離路線の新シートや長距離路線のファーストスイート導入から、AI や機械学習による定時性確保への最新技術、ロンドンヒースロー空港で 350 もの雇用の追加など多岐にわたります。路線網は引続き拡大、BKK と KUL への運航を再開します。ドバイに新ラウンジを設置、ラゴス、シアトル、ヒースローとエジンバラのラウンジを新装します。

British Airways | A NEW WEBSITE AND MOBILE APP, NEW SEATS AND FREE ONBOARD MESSAGING – JUST SOME OF THE INITIATIVES UNVEILED BY BRITISH AIRWAYS AS PART OF ITS £7BN TRANSFORMATION PLAN

 

Ba.com とアプリ

よりパーソナライズできるようにウェブサイトとモバイルアプリを作り変えます。Ba.com β版の試験はすでに始まっています。カスタマーセンターに連絡が必要だった事柄についてセルフサービスを拡大します。最初の変化は年末に現れます。

 

搭乗客への Wifi 強化

機内から世界につながります。4月 3日より Executive Club の会員は BA が提供する Wifi でメッセージ送信が可能になります。キャビンクラスに関わらず無料で1台のデバイスを接続できます。テキスト限定で画像やビデオは送れません。Wifi は全ての LGW 発着便、80%の LHR 発着便で利用できますが、後者も2025年末には 100%になる予定です。

 

運航に関する改革

機械学習に1億 GBP の投資を行い、オペレーションの自動化と AI 利用を進めます。予約から荷物取扱まで改善、出発作業の時間短縮と運航の攪乱への対応を支援します。遅延予報の他、天候、機材容量、旅客の乗継データの実時間分析といった革新的な新ツールがオペレーションチームを助けることになります。これらの革新により定時制の向上は見えてきます。

 本拠地のヒースロー空港で350人の雇用を創出、新しい荷物運搬車や機材牽引車へ投資します。

 

ラウンジの新デザインコンセプト

BA は全く新しいラウンジをドバイに開設します。従来の BA ラウンジとは異なる場所に、さらに広い空間を今年後半に提供します。このラウンジは新デザインコンセプト最初のラウンジとなります。続いて2025年中にはマイアミに。他にラゴス、シアトルのラウンジを刷新します。

 

新しいキャビンとシート

BA の次世代型機材 A320neo と A321neo の特徴となる短距離機材のシートとキャビン内装が今年 5月から 8機の機材として出現します。これらの新しい Euro Traveller と Club Europe のシートは現代的でありつつ古典的な英国調の内装となります。大きな頭上荷物入も設けられます。

 

ファーストクラスへの投資

UK - USA 間でファーストクラスを提供する唯一の欧州キャリアとして、BA は新ファーストスイートを導入予定です。A380 機改修の一部として、この新シートは 2025年末~2026年頭のデビューが見込まれます。

 

新路線

COVID で中断したクアラルンプール路線とバンコク路線はそれぞれ 11月、10月に再開します。前者はヒースロー発着の B787-9 (8F, 42CW, 39WT+, 127WT) で毎日運航、後者はガトウィック発着の 777-200ER  (32CW, 48WT+, 252WT) で週 3回運航です。アブダビ線も 4月20日に再開します。また BA は 3月31日にアガディール (モロッコ)、5月18日にイズミール (トルコ) に就航します。

 

BA33 は 20:45 LHR - 17:30 (+1) KUL, 10/Nov/2024~, 毎日

BA34 は 23:20 KUL - 5:35 (+1) LHR, 11/Nov/2024~, 毎日

BA2231 は 21:00 LGW - 15:55 (+1) BKK, 28/Oct/2024~, 月, 木 & 土

BA2230 は 22:55 BKK - 5:30 (+1) LGW, 29/Oct/2024~, 火, 金 & 日

 

持続可能性

先週、BA の親会社 IAG は e-SAF (power-to-liquid) 製造の Twelve と (IAG の行った過去) 最大の SAF 購入契約を発表しました。Twelve は再生エネルギーで二酸化炭素と水を変換して生産する先進 e-SAF を供給することになります。これは IAG 傘下の 5 つの航空会社を支えます。従来燃料と比較して、次世代燃料は温室効果ガスをライフサイクルあたりで最大 90% 削減します。 IAG は e-SAF 取引を初めて発表した欧州の航空会社グループになりました。2030年までに燃料の 10%を SAF にする目標に向け、その利用を持続して増やすことが本契約により可能になります。